本ブログは私が足を運んできたミリ活・艦活の日記・メモ代わりに利用しております。
自衛隊に興味ある方に読んで頂ければと存じますが、その筋の方や専門家の方が閲覧することを想定しておりません。
ご指摘・ご教示頂けると大変嬉しいですが、何卒ご笑覧頂けると幸いです。
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初めて富士総合火力演習(総火演)の「予行」に参戦して参りましたので、今回はそちらのご紹介を。。。

この記事は8月25日(金)、帰路の鉄道(青春18きっぷ)の中で書いており、26日(土)、27日(日)も非番、祝日となっているため、この3日間は「総火演」を投稿致します(使命感)

「総火演」の開催地となる静岡県御殿場市へは前日入りし、当日はJR御殿場駅に6:00AM到着、無事にブロ友さんと合流します。

7:00AMにはシャトルバスが東富士演習場畑岡地区近くの駐車場に到着し、私たちを待っていたのは。。。

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DJ自衛官です(#^^#)

私の中では若い方が務めるイメージがあるのですが、何かの罰ゲームでしょうか?(笑)

この時はDJとは言えない誘導でしたが、帰路に着く際にはそれなりにキレのあるDJになっておられました(≧ω≦)b

会場内へ入ると。。。 o(・ω・o)=з=з

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既に【前段演習】前の【点検射撃】が行われていました。

※【点検射撃】は6:30AM頃から実施される模様。

私たちが入った頃は私の大好きな89式装甲戦闘車(89FV)が90口径35mm機関砲KDEが射撃を行っていました^^v

慌てて撮影しましたが、一番左の89FVが射撃を加えている様子を撮影できたので、まぁ満足です^^♪

私が上記写真を撮影した直後に89FVの【点検射撃】が終わりました。

下記は撤収する89FVになります^^

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てっきり富士教導団普通科教導連隊の89FVかと思い、車両番号と部隊表記を確認してみると、
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「91-4074」11普-1
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とあるため、北部方面隊第7師団第11普通科連隊第1中隊(@東千歳駐屯地)所属の89FVであることが分かりました(`・ω・´)ゝ

砲塔正面に装備されているのが90口径35mm機関砲KDEで、砲塔両側面には各1基ずつの79式対舟艇対戦車誘導弾(重MAT)発射装置が装備されています。

副武装として機関砲同軸に74式車載7.62mm機関銃を装備するほか、砲塔両側面に発煙筒を4基ずつ装備し、砲塔上部前面には、車長及び砲手用の照準サイトがそれぞれ設けられています。

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で、こちらの89FVは、
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「91-4726」普教-1
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とあるため、こちらは富士教導団普通科教導連隊第1中隊(@滝ヶ原駐屯地)の89FVでした^^/

89FVは車内から隊員が射撃できるよう、防弾ガラスを使用したガンポートが車体両側面各3基と車体後部扉の1基、計7基が設けられています。

が、このガンポートは装甲の弱点になるため時代遅れであるという意見もあるそうです(涙)

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続いて、こちらの89FVは、
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「91-4238」普教-1
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だったので、上記と同じ富士教導団普通科教導連隊の89FVです^^

89FVは生産時期によってOerlikon(エリコン)製の90口径35mm機関砲KDEを搭載しているとのことですが、私には見当がつきませんm(_ _)m

89FVは戦車と共に行動する普通科隊員の装甲強化、支援火力の強化を目的に開発され、新型戦車である90式戦車の調達開始とほぼ同時期になるよう考慮されていました。

各国の歩兵戦闘車と比べて遜色無い車両でしたが、1両6~7億円弱という高価格が災いして配備された部隊はごく少数となってしまいました。。。

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最後の車両も
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「91-4174」普教-1
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と書かれていたので、上記と同じ富士教導団普通科教導連隊の89FVでした^^/

第11普通科連隊の方々、北海道からの参加お疲れ様ですm(_ _)m

配備部隊は第7師団第11普通科連隊の第1・3・5中隊と、富士教導団普通科教導連隊の第1中隊となっています。

その他には、第1陸曹教育隊普通科教育中隊と武器学校にも少数が配備されているようです。

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今年もAシート席、Fシート席付近には三菱電機製の高感度スクリーン「オーロラビジョン(車載型)」が参加していました。

最近だと第99回全国高校野球選手権大会の関係で、阪神甲子園球場に設置された阪神甲子園球場高さ6.4m、幅12.0mの「オーロラビジョン」を見かけます^^v

車両正面からの写真がないのですが、一体何のトラックなのでしょうか?

隣にあるのは広域用監視装置 GOB-206の支柱の付いたタイプで、「千里眼」の愛称があります。

続いて演習場へ侵入してきた部隊は。。。

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普通科教導連隊重迫撃砲中隊(@滝ヶ原駐屯地)所属の73式小型トラックに積載された81mm迫撃砲L16と、高機動車に牽引された120mm迫撃砲RTになります。

【前段演習】と違い、発射時の合図がないため、【点検射撃】時は納得のいく写真を撮ることができませんでした。。。orz

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続いて侵入してきた部隊は特科教導隊(@富士駐屯地)に所属する遠距離火力の試射になります(`・ω・´)ゝ

先頭を走るのは第3中隊所属の96式装輪装甲車(96WAPC)「25-4398」で、特科部隊の指揮を行うものと思われます。

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随伴する特科部隊。

素人にはこれが戦車に見えるようで、周囲から「戦車!戦車!」との声が聞こえてきました(#^^#)

ちなみに、特科教導隊は下記のような部隊編成となっています。
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隊本部及び本部管理中隊
第1中隊:155mm榴弾砲 FH70
第2中隊:155mm榴弾砲 FH70
第3中隊:99式自走155mm榴弾砲
第4中隊:203mm自走榴弾砲
第5中隊:多連装ロケットシステムMLRS
第6中隊:88式地対艦誘導弾、12式地対艦誘導弾
第303観測中隊
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こちらは第4中隊所属の203mm自走榴弾砲「96-1172」です。

砲身は米国からの有償援助で取得しているため、国産兵器とは呼べません。

陸上自衛隊最大口径の火砲で、車両後部にはドーザーを装備しています^^

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その後は上記96WAPCと同じ第3中隊所属の99式155mm自走榴弾砲「96-7012」が続きます o(・ω・o)=з=з

写真には写っていませんが、2両目の99式155mm榴弾砲「96-7001」も会場内に侵入しました。

無事に配置に就くと。。。

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【点検射撃】なので、アナウンスなしでいきなり発砲します^^♪

タイミングを計ることができないので、全ての写真が発砲後です(苦笑)

一応書いておくと、上記写真は99式155mm榴弾砲になります。

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続いて203mm自走榴弾砲が発砲(`・ω・´)ゝ

。。。するものの、私の反応が遅れるため、マズルフラッシュ(発砲炎)はなしm(_ _)m

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ちなみに、特科部隊の配置は左から下記の並びになっています。
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FH70 155mm榴弾砲
203mm自走榴弾砲
+後方に96式装輪装甲車
99式自走155mm榴弾砲
99式自走155mm榴弾砲
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FH70 155mm榴弾砲の射撃も何度か撮りましたが、今回の総火演(予行)でのマズルフラッシュ撮影は叶いませんでしたm(_ _)m

特科部隊が会場内を後にすると。。。

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自信がないのですが、87式砲側弾薬車かと思われます。

※第4中隊所属の「91-9742」。

203mm自走榴弾砲の導入に伴って開発され、砲弾及び装薬を搭載し、自走砲に随伴し弾薬の補給を行うと共に、自走砲に搭乗しきれない砲操作要員を輸送するための車両のようです^^/

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ここまで撮影しておいて、富士山を撮っていなかったので、パシャリ。

山頂付近に見える白っぽいのは「雪」でしょうか?(笑)

すると、左手からバタバタと音が聞こえ始めて。。。

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戦闘ヘリコプターであるAH-64D Apache Longbow(アパッチ・ロングボウ)が登場 (`・ω・´)ゝ

しかも2機同時に!!

こちらも自信がないのですが、2機のAH-64D「JG4510」「JG4513」とも、西部方面航空隊第3対戦車ヘリコプター隊(@目達原駐屯地)に所属する機体の模様です。

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AH-64Dのツーショット^^♪

全ての写真を整理していないので分かりませんが、AH-64Dのツーショットは【前段・後段演習】でも見ることができなかった気が。。。

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固定武装である、機首下のM230 30mmChain Gun(チェーンガン)の掃射(`・ω・´)ゝ

分かりにくいですが、微妙に発砲炎が写っています(#^^#)

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続いて発行信号^^

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2機がホバリングした直後はある程度の間隔が空いていましたが、右側のAH-64Dが徐々に左に寄っていました。

撮影しやすかったですが、距離が近すぎないかと少し不安にも"(-""-)"

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M230 30mmChain Gun(チェーンガン)を撃ち終わると、再び会場左手に向かって飛んでいきました o(・ω・o)=з=з

続いては。。。

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珍しい気がする、92式地雷原処理車です(`・ω・´)ゝ

73式牽引車を改良した車体の上に2連装の92式地雷原処理用ロケット弾の箱型発射装置が装備されています。

地雷原処理用ロケット弾内には、ワイヤーで数珠繋ぎにされた26個の爆薬(爆導索)が収納されています。

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73式大型トラックの赤旗に目を奪われていると。。。

※総火演では赤旗を掲げていると、発砲する合図なので。

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会場左手側から隊員さんが続々と歩いてきました o(・ω・o)=з=з

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隊員さんが手に持っていたのは、地雷探知機画像型とシャベル、ゴミ袋?でした^^v

続いて、私たちミリオタを釘付けにしたのは。。。

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富士教導団隷下の機甲科教導隊第4中隊(@富士駐屯地)所属の74式戦車「95-1278」でした(`・ω・´)

機甲化教導隊の部隊編成は下記の通りです。
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本部管理中隊(HSの図案化マーク)
第1中隊:10式戦車(ワシのマーク)
第2中隊:90式戦車(流星のマーク)
第3中隊:90式戦車(ハチのマーク)
第4中隊:74式戦車・16式機動戦闘車(ペガサスのマーク)
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知らない間に16式機動戦闘車も教導団の部隊編成に組み込まれていたんですね^^♪

※16式機動戦闘車に関しては、後程取り上げます。

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皆のシャッターが向けられる74式戦車「95-1278」ですが、そのまま演習場を抜けて行くだけでした(笑)

ファンサービスだったのでしょうか?(#^^#)

その74式戦車「95-1278」と入れ替わるようにして、姿を現したのは。。。

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総火演開始前の名物(?)です(≧ω≦)b

車両はグレーダと呼ばれる施設科に配備されている車両で、民生品がそのまま使われているようです。

滝ヶ原駐屯地に所在する教育支援施設隊に所属しており、部隊編成は下記の通りです。
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隊本部
総務班
訓練班
補給班
第1施設小隊
第2施設小隊
第3施設小隊
交通小隊
渡河器材小隊
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いつの間にか73式大型トラック、73式中型トラックが「赤の台」に現れ、割れた黄色の風船の代わりを設置していました^^

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先程のグレーダです^^

教育支援施設隊は分かりますが、この角度からだとそれ以上の所属は分かりませんm(_ _)m

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こちらは中型ドーザです^^/

車体番号が「71-1273」とまで分かるものの、どこの小隊に所属しているかまでは分かりませんm(_ _)m

車体後部の鉤爪が特徴です^^♪

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こちらも教育支援施設隊のタイラローラ「71-5572」になります^^

民生品がそのまま使われているようなので、工事現場にある車両と同一かと思われます。

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この車両は地味に珍しいかも!?です(≧ω≦)b

車体番号には下記の内容が書かれています。
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110施器 特「71-5576」
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所属部隊名の「101施器」2002年3月27日に廃止となった第101施設大隊時代の車両かと思われます。

「特」については分かりませんでしたが、「器」は渡河器材小隊の「器」でしょうか?

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施設化部隊の観閲行進みたいですね^^♪

行進曲「陸軍分列行進曲」が流れていたら、気分は完全に観閲行進です(笑)

後は「働く車」の働いている様子を何枚かアップして【点検射撃】を締めさせて頂きます。

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中型ドーザが頑張って土を押しています o(・ω・o)=з=з

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奥から中型ドーザ、グレーダ、タイヤローラの三重奏♪

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右から教育支援施設隊所属の掩体採掘機「01-2699」、左は東部方面隊第1施設団隷下の第301ダンプ車両中隊に所属する特大型ダンプ「38-4431」です。

特大型トラックをベースとしており、外観は74式特大型トラックとよく似ていますが、違うとのこと。

74式特大型トラックは三菱との随意契約のため三菱製以外は存在しないそうですが、特大型トラックに関しては三菱製だけではなく日野製、いすゞ製も存在し、メーカーエンブレムがボディ同色に塗装されているのも特徴のようです。

また、74式特大型トラックは総輪駆動であり、後輪2軸のみしか駆動しない特大型トラックとは車高が大きく異なる模様。

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何となく気に入った中型ドーザです(苦笑)

73式大型トラックと絡めたり、作業中の様子を撮ったりと、シャッターチャンスは多かったです(#^^#)

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最後に施設部隊と富士山を絡めて、【点検作業】の筆を置かせて頂きますm(_ _)m

施設部隊は「防衛」とは直接関わりがない部隊かもしれませんが、「縁の下の力持ち」の存在として、陸上自衛隊を支える大切な部隊です。

少しでも魅力が伝わればと存じます(`・ω・´)ゝ

※私的には海上自衛隊で言う、支援船みたいで大好きです(≧ω≦)b